Plant-based Outdoor cooking『木の実と根菜のチップス』レシピ

『スキレットの、スキレットによる、スキレットのためのチップス』

スキレット料理は美味しいと分かってはいても、お手入れが面倒と常々思います。そこで、スキレット調理でもっと合理的な方法はないかと創作したのが今回の『木の実と根菜のチップス』レシピです。もちろん、美味しさは大前提で。

詳しいレシピはこちらから

ポイントはスキレットと相性の良いオイル選び

スキレットのお手入れ方法は、いろいろありますが、yamabonでは、使用後はシーズニング(油ならし)をして保管しています。スキレットのメンテナンスには、この使用後のシーズニングに使うオイル選びが大切だと感じていました。

オイルとひと言でいっても オイルにはさまざまな性質があります。ここではざっくりと。オイルはヨウ素価の数値によって 不乾性油、半乾性油、乾性油 の3種類に分けられます。 スキレットと相性の良いオイルは、乾性油(空気中でゆっくりと酸化することで固化する)です。読んで字のごとく、常温で乾くオイルです。ちなみにオリーブオイルや動物性の油脂は不乾性油。菜種油、ごま油は半乾性油です。

それなら、スキレットと相性の良い乾性油を使って調理をすればお手入れまでできて一石二鳥と考え、調べてみることにしました。

グレープシードオイルがよさそう!

乾性油のオイルを調べるみると、くるみ油、アマニ油、シソ油などどれも上質なオイルですが、揚げ物には不向きなオイル。さらに調べてみると、グレープシードオイルが乾性油であることが分かりました。ただ、グレープシードオイルは、リノール酸が多く含まれているオイルなので、酸化しやすいオイル。ですが、ビタミンEが豊富という点や、発煙点が高いという点、そして何よりスキレットに好ましいオイルということで実際に使って試してみることにしました。

少量のオイルで揚げ焼きという調理方法で試した結果、カラッとサクッと軽い仕上がり。オイル自体が無臭なので、食べてもオイルの重さもなく、揚げ物をすると髪の毛につく独特の臭いが…という不快さもなく、快適に揚げ物をすることができました。
ここまでは合格点!

さぁ、ここから後片付けとスキレットのお手入れです。今回の調理は野菜の素揚げなので、後始末は簡単。yamabonでは、使用済みのオイルは茶漉しを使って耐熱容器に移し、キャンプ中の調理に再利用しています。

あとは、スキレットに残ったオイルで熱いうちにキッチンペーパーなどを使って隅々までシーズニングをして冷めるのを待ち、新聞紙などに包んで保管するだけです。

翌日、スキレットをチェック。触った感じは、オイルのベトつきもなく今までシーズニングした中で一番のコンディションです。(今までに試したオイルは、オリーブオイル、ごま油でした)
肌で例えるなら、表面はサラッとしつつ内側はしっとりと潤っている感じ。とてもご機嫌です!

調理器具も大事な調味料です

採用します!yamabonでは、スキレットでの調理、特に揚げ物はグレープシードオイルを使用することにしました。
ただ、リノール酸を多く含むオイルです。摂りすぎには注意が必要なオイルという点から念のためBE-PALでの記載は控えました。

調理器具に合った調理法で
旬の食材を有難く、美味しく、適度に味わう。
そんな日をできるだけ増やしていけばいいと思います。